Jan.31.2013 標高4000m高原バスの旅 Altitude 4000m Andes highland

クスコから南東へ約400km、チチカカ湖畔の町プーノまで、7時間のバス移動。クスコ(標高約3400m)から、ラ・ラヤ峠(標高4335m)を越え、プーノ(標高約3850m)まで、標高4000mの高原地帯を走ります。






2006年のチベット鉄道の開業まで、鉄道世界最高地点だったラ・ラヤ峠(標高4335m)。


最高所の駅であった、ラ・ラヤ駅(4319m)。クスコとプーノを結ぶ観光列車が停車します。




沿道の、いくつかの村を通り過ぎます。このあたりは、先住民インディヘナの比率の高い地域。その暮らしぶりを垣間見ることができます。




高原の天気は変わりやすく、急に暗雲が立ち込め、雨が振ります。



チチカカ湖が見えてくれば、まもなく終点のプーノです。広がるその視界からは、にわかには信じられませんが、これらは富士山の山頂よりも高いところの景色です。

クスコ・プーノ間は夜行バスも走っており、ちょうど一晩で着くので、夜走り抜けてしまう旅行者も多いと思いますが、インカの中枢部である、アンデスの高原地帯の車窓は、見ずに通り過ぎるには惜しい、素晴らしい景色だと思います。

Jan.30.2013 天空の城 マチュピチュ Machu Picchu




マチュピチュは、インカ帝国によって造られた空中都市。その極めて特異な存在場所から、スペイン人侵略者による破壊を免れ、いつしか滅び、20世紀初頭に再発見されるまで、アンデスの深い山中に埋もれていた都市遺跡です。

その圧倒的な景観と、南米という日本から見て遙か遠方にあるその行きにくさから、多くの日本人が最も行ってみたい世界遺産に挙げます。そして私が訪れた日も、個人旅行者、団体旅行者、老若男女、かなりの数の日本人が見られました。
そんな、南米観光の定番中の定番、ベタ中のベタではありますが、やはり素晴らしかったです。写真やテレビで何度もこの景色は目にしているはずですが、それでも実物を目の前にした時、目を奪われてしまう存在感は、圧倒的でした。


もっとも、この日は、午前五時に起床した時点では激しい雨。午前六時半にマチュピチュに到着した時点では、遺跡は雲の中。霧に包まれ殆ど何も見えませんでした。




しかし、次第に霧は晴れていき、雲間からその全貌を覗かせました。


そして、最後には、太陽が姿を現し、この空中都市を、明るく浮かび上がらせました。
その移ろいの様子はそう、まさに、映画「天空の城ラピュタ」の世界。








住民が居なくなった今も、インカの街並みは残り、水道は水を流し続けます。





マチュピチュが滅びた時、それを伝えるものはありませんでした。今もここには、多くの謎が残されています。この都市が、何のために造られたのか、仮説は立てられても、真実を知る方法はありません。ですがその謎がまた、後世の人の想像力を掻き立て、感動を呼び起こすのだとすれば、謎が謎であることに、その価値があるのかもしれません。

Jan.29.2013 マチュピチュ村へ to Machu Picchu village


クスコから、マチュピチュへは、アクセス方法が2つあり、一般的なのが鉄道を使う方法です。(もうひとつは、マチュピチュ近くの水力発電所までバスで5時間かけて行き、そこから2時間半徒歩でいくというものです)。もっとも、鉄道は、クスコ発は早朝のみで、日中は、クスコから車で1時間半ほど離れたオリャンタイタンボという村からの列車のみです。
当初は、水力発電所からの徒歩を考えていたのですが、前日高山病のような状態で体調も悪く、早朝に出発してバス移動する気力がなかったので、午後の列車での移動にしました。
ちなみに、バス+徒歩だと、バス代が35~50ソレス≒1800円くらいで済むのに対し、私が乗った列車は、往復運賃の片道が60米ドル≒5400円(帰りのマチュピチュ発クスコ行きが65米ドル≒5850円)+クスコからオリャンタイタンボへのバス代15ソレス≒540円なので、かなりの差になります。

上の写真は、クスコからオリャンタイタンボへの移動中の車(乗り合いタクシー)からの車窓。標高3000m台の美しい高原の風景が続きます。



乗合タクシーで乗り合わせたインカの人々。



マチュピチュ村へ行く列車。前面が展望席になっているなど、眺望は抜群です。


ドリンクに軽食のサービスもあります。もっとも、45km/1時間半で、5400円取るのは、ちょっとボッタクリな感じはします。ちなみに、この区間、地元ペルー人専用列車は10ソレス≒350円で行けるので、随分とひどい外国人料金です。




もっとも、この区間、深い峡谷を縫うように走り、インカの遺跡も見られ、眺望自体は抜群で、その点では、乗る価値は十分あります。
また、この日は、雨も断続的に降って来ており、徒歩で移動していたらかなりシンドイことになっていたでしょうから、列車を使ったのは正解だったと思われます。






マチュピチュ村は、かつてはアグアス・カリエンテスという名前でしたが、まさに日本の峡谷沿いの温泉地といった風情。


そして、実際に温泉もあります。水着着用で、ややぬるめですが、源泉の出る蛇口からは、しっかり温泉が出ています。マチュピチュ観光のお膝元の村ですが、この温泉もそれなりに目玉になると思います。外国人でも、10ソレス≒350円で特別高くはないのも良いです。(地元民は5ソレス)。





お土産物屋が並ぶのも、温泉地っぽいです。インカのおみやげ。色鮮やかな布地から、よくわからない人形まで。


ペルー音楽のバンド演奏。いかにもアンデスな音色は、雰囲気を盛り上げ、心に響きます。


サンポーニャという楽器。


こちらは、ケーナという楽器。どちらも、アンデスの音色の核になる楽器です。



もちろん、この村にも、インカの人々が暮らします。マーケットでは、そんな人々の生活の一端がのぞけます。

さて、明日はいよいよマチュピチュ遺跡です。外は激しい雨音ですが、晴れてくれることを祈るばかりです。