Jan.7.2012 寝台特急日本海・酸ヶ湯温泉 Night train "Nihonkai" / Sukayu hot spring



寝台特急日本海号は、大阪と青森を結ぶ夜行列車です。大阪から、京都、滋賀、福井、石川、富山、新潟、山形、秋田を経由し、青森へ、日本海に沿うように走ることから、その名をつけられました。


寝台は、4人一組の開放式寝台。梅田の地下街の売店で買い込んだみかんを向かいの席の乗客にお裾分けしたら、お酒とお寿司をお裾分けいただきました。わらしべですね。ありがとうございました。同じ趣味人で、話題も尽きず、楽しい夜行列車の旅でした。やはり、列車の旅、特に寝台列車の旅はいいですね。

しかし、このような旅も、残念ながら、もう味わえなくなるかもしれません。

この日本海は、長らくの間大阪と青森を毎日結ぶ、日本海縦貫線のエースでした。平成20年までは、一日二往復し、一往復は函館まで乗り入れていました。
しかし、昨年3月に定期運行を終了。平成24年度は、ゴールデンウィーク・盆暮れ正月の多客期のみ、数日間の臨時列車としての運行でした。そして、今日が、この冬の最終運行日。正式な発表はありませんが、来春以降、日本海の臨時列車が運行されない可能性が高く、これが最後の運行になってしまうかもしれません。

そして、昭和33年に運行を開始して以来、55年間走り続けて来た、ブルートレイン(青い客車の寝台特急)が、大阪から全て姿を消すことになります。私が中学生であった平成11年には、実に毎日12往復(東京発が、熊本行「はやぶさ」、大分行「富士」、長崎・佐世保行「さくら」、下関行「あさかぜ」、高松行き「瀬戸」、浜田・出雲市行「出雲1号・3号」、大阪京都発が、西鹿児島行「なは」、南宮崎行「彗星」、長崎・佐世保行「あかつき」、函館・青森行「日本海1号・3号」)が運行していましたから、近年の退潮は著しいと言えます。

特に、東京駅発着のブルートレインは、私自身、東海道線を通学に使っていた中高時代、朝や、部活帰りの横浜駅で、幾度と無く眺めては、いつか乗ってみたいなと思っていたもので、それが平成21年3月に最後の「はやぶさ・富士号」が廃止になった時は、大変さみしく思いました。(ちなみに、最終日は、チケットは数秒で売り切れ、民放各局が生中継するなど、大変注目を浴びていました)。
そして、今回は、臨時列車の運行最終日というだけで、それほどの注目を浴びることも無く、最後の列車(となるであろう列車)が運行されました。(※追記:平成25年春以降の設定は無く、やはり最後の列車となりました。)


確かに、3000円代で東京大阪間の夜行バスが運行され、ビジネスホテルの個室に泊まれ、飛行機でも1万円そこそこで一時間程度で移動できる時代に、この古くてプライバシーも十分でない開放式寝台に寝台料金だけで6300円、運賃特急料金含めれば2万円以上を払い、十数時間かけて移動するのは合理的ではないでしょう。
座席のみの夜行バスに対し、真横になって眠れる寝台車の優位性は絶対的なものがあるだけに、大変勿体なくは思いますが、やはり6300円という寝台料金は高すぎるように思います。もっとも、鉄道は高速バスと違い、運行経費が大きいので、一車両に34人程度しか乗せられないことからすれば、ある程度高くなるのは仕方が無いのかもしれません。しかし、競争力という点からすれば、6300円では鉄道を贔屓する私でも敬遠します。

最後に残った、上野発新潟経由青森行の「あけぼの」が末永く走り続けてくれる事を祈ります。もっとも車両の老朽化からして、余命は長くない気がします。(ちなみに「北斗星」も車両はブルートレインですが、札幌行の観光列車なので、少し性格が違います)。


さて、夜が開けると、冬の日本海、東北は雪国。




そして、お昼も過ぎた12時42分、終点青森駅に到着です。1000km以上を走り抜けた列車は雪まみれ。もうこの海の向こうは北海道、冬の津軽海峡です。




今回は、北へは向わず、バスで青森駅から1時間45分、酸ヶ湯温泉へ向かいます。


酸ヶ湯温泉は、八甲田山中奥深くの一軒宿、湯治場として名を馳せ、国民保養温泉地の第一号に指定されています。


こんな感じの温泉です(浴室内は撮影禁止なので、公式パンフレットの写真を引用)。千人風呂と言いますが、何も知らなければ、広いと思い、広いと思って行くと、案外広くないなと思う程度の大きさです。
温泉は、強度の酸性。舐めるとレモン汁のような味がします。木造の浴場に、白濁した湯、硫黄の匂い。いかにも温泉という感じでいいです。


また、ここは今や珍しくなった混浴の温泉。といっても、正月連休明けの平日で、そもそもガラガラで人が少ないのと、アニメ製作会社もびっくりの湯煙で視界が全く効かないので、言われなければ、もはやわからないといった具合でした。


酸ヶ湯は豪雪地帯としても有名で、日本全国での観測史上最高の501cmの積雪を記録しています。国道は雪の壁、樹々には樹氷、白一色の世界です。


近くに八甲田スキー場があり、スキー客も多く見られました。圧雪しない深い雪が特徴のコースなようです。自炊の湯治場があるので、長期でも安く泊まれます。そして、これホームページに書いていないのですが、なんとwifi飛んでます。ソフトバンクはバッチリ圏外なのに、インターネットができます。これなら長居できそうです。


さて、今回の国内旅行もおしまい。バスで新青森駅まで戻り、すぐ接続の新幹線で東京に戻って来ました。
ちなみに、新宿渋谷方面に出るのであれば、大宮で降りて湘南新宿ラインに乗る方が得です。東京駅まで乗るのと時間は大差ないのに、特急料金は700円安くなります。

国内旅行は本当に気楽でいいですね。ただ交通費・宿泊費すべて高いですが。一般的には、海外旅行のほうが贅沢なイメージがありますが、国内旅行のほうがお金がかかります。国内旅行は贅沢なのです。


こちらが今回使った乗車券。町田から東京まで21420円の片道きっぷです。機械で経路が印字しきれないので、手書きになっています。JRは超長距離になるほど、距離あたりの単価が安くなるので、区間ごとに分けて買うより、通しで一枚の片道券にするほうが割安になります。

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