Feb.2-4.2013 ラパス La Paz


ボリビアの首都ラパスは、標高4000mのアンデスの高原地帯の窪地に出来た街です。市域は標高約3400mから4200mの約700mの高低差があります。
この都市が面白いのは、標高が低い土地ほど富裕層が住み、標高の高い土地ほど貧困地域であるということです。日本であれば、例えば東京の山の手と下町のように、都市においては標高の高い土地が富裕層が住み、低い土地ほど貧しい地域というのが一般的ですから、その違いが面白いところです。

ラパスがこのようになったのは、やはりそもそもの標高の高さに要因があります。標高4000mの高度では、標高0mに対し空気の量=酸素の量が3分の2となります。酸素は生命に必須のものですから、この地域に住む人々は、土地の低い地域に都市を形成しました。しかし、窪地の面積は限られていますから、流入する人口が増えるに連れ、標高の高い地域に都市は拡大していきました。そして、標高の低い地域は地価が高く、高い地域は地価が低くなり、先に述べたような都市構造となったわけです。
ラパスの街を一望できる展望台から見渡すと、その都市構造がはっきりとわかります。

※以下に示す標高は大体の目安で、正確な資料に基づいている訳ではありません


セントロ地区(標高3650m)。行政庁や植民地時代からの繁華街があります。
メインストリートを挟んで、ロザリオ地区があります(中央の教会の奥側)。旅行者向けの宿や、旅行会社、土産物屋が多いほか、露天市や屋台が並びます。
後方に伸びる、急坂の地区が貧困地域(標高3700~4100m)で、窪地の縁は標高4000mを超えます。市街地は、窪地の傾斜地を埋め尽くし、その縁を越え、高原地帯に拡大し、エル・アルト市を形成します(標高4150m)。ラパスの国際空港も、エル・アルト市にあります。



ミラフローレス地区(標高3600m)。スタジアムや、大型商業施設、きれいな住宅などがある地域です。



ソポカチ地区(標高3500~3600m)。ショッピングストリートや、ビジネス街、大使館、高級住宅地(ボリビア基準での)、などがある地域です。


ラパスの谷の出口(標高3400m)。出口は狭まり、その先の市街地の拡大を阻みます。

以下は市街地の写真。順に坂を下っていくので、街の雰囲気の違いを感じてただければと思います。

エル・アルト市




急坂地区

ロザリオ地区





セントロ地区




メインストリート





ミラフローレス地区



ソポカチ地区




坂の下地区(ソポカチ地区とさらに下った地区)

きれいな一軒家が並びます。


スーツを着た人が犬の散歩。明らかに坂の上とは住む階層が違います。


坂の下のマンション。土地の少ないラパスでは、低いところに皆住みたがるからでしょう、マンションは坂の下地区に集中します。


きれいなショッピングセンターもあります。


そして、一番下は、大使館街。大使館は大概その都市一番の高級住宅地にありますから(東京なら広尾・麻布・白金)、それを見ても、この都市の地価は、坂を下るほど高いということがわかります。

おまけ
謎の忍者屋敷。住人は日本かぶれの現地人か、はたまた…

日曜日名物の泥棒市とおばちゃんプロレスは別記事に。

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