Mar.6,7.2013 世界最南端の町、プエルト・ウィリアムス Puerto Williams, the southernmost town in the world


ウシュアイアからビーグル水道を渡った、チリ領ナバリノ島にある町、プエルト・ウィリアムスは、世界最南端の町です。



人口約2000人のこの町は、1953年、チリ海軍がビーグル水道を管理するため、基地を設置したことに始まり、今でも住民の大半は海軍とその関係者です。そんな町の性格からか、最南端を売りにした観光は特に見られない(最南端の標識一つない)、至って普通の田舎町です。


町の中心の広場。端から端まで歩いても、10分くらいの小さな町です。


軍用住宅や公務員用住宅でしょう、同じような家が建ち並びます。



一般住宅と思われる地区は、カラフルな色使いの木造住宅が並びます。



町はビーグル水道を見下ろす斜面にあります。対岸の山並みはもうアルゼンチン。



民家の横には大量の薪がつまれています。一年の殆どが冬のこの土地では、暖房は必要不可欠ですが、燃料を運ぶにもコストがかかる上、海が荒れれば何日も補給の船が来なくなります。一方で、周囲は森林地帯。必然的に、燃料は薪に頼ることになります。


各家庭には薪ストーブ。この日も、ストーブが焚かれるくらい低い気温でした。


公務員と、住民相手のサービス業を除けば、この地の産業は漁業です。


実物は見ませんでしたが、町の公式パンフレットによれば、カニが捕れるようです。


郵便局。一般の郵便局としては世界で最も南にあります。



大きなスーパー。


しかし、こちらは軍関係者専用です。


こちらが一般のスーパー。 雑貨屋を一回り大きくしたくらいです。この規模の違いからも、住民の大半が軍関係者であることが伺えます。



お店のおばちゃんと、同宿だったアメリカ人のお兄さん。狭い町なので、歩いているとよく再会します。


お肉に野菜。


さすがに辺境の地なので、品揃えがいいとは言えません。


こんな辺境の地にも日進のカップヌードルが。


文房具屋兼雑貨屋兼おみやげ屋



お店のおじさん。この町の人はとても感じの良い人が多いです。


お土産ものたち。ワッペンは1700ペソ≒340円。



唯一の金融機関のチリ銀行。


ATMもあります。ここはチリなので、チリペソが出ます。


病院もあります。


消防署


幼稚園


小中学校


そして、大学まであります。プンタ・アレーナスに本部のある、マガジャネス大学の分校です。軍人を中心とした公務員が主体の町なので、子弟の教育水準も高いのでしょう。


 子どもたちも多いです。



空港もあります。プンタ・アレーナスから、DAP航空が日曜以外毎日一便運行しています。
http://www.aeroviasdap.cl/itinerario.html


港。こちらには、週一便TABSAのフェリーが同じくプンタ・アレーナスからやってきます。
http://www.tabsa.cl/Html/Puerto_Williams.php


ヨットハーバー


博物館。ビーグル水道の航海者と、先住民の文化が紹介されています。入場無料。18時まで。



PCもあって、ネットができます。ただし、USBは使用禁止でした。ちなみに、プエルト・ウィリアムスでは市街地にはWiFiが飛んでおり、自由にアクセスできるようですが、回線の不調で繋がりませんでした。


先住民族ヤガン族の末裔が暮らすウキカ地区。


パタゴニアでは、ヨーロッパ人の侵入で、殆んどの先住民族は絶滅してしまいました。


この地区にある宿。1泊8000ペソ(言い値は9000ペソ)、朝食付きという話でしたが、なんと夕飯までごちそうになりました。美味しかったし居心地も良かったです。ちなみに、宿は町の規模の割には多い印象です。1泊8000~10000ペソが相場。ただし、3月に入ったからか、営業していない宿も多かったです。

プエルト・ウィリアムスに向かう方法は3つあります。一つは先述の飛行機、一つは同じくフェリー。そしてもうひとつは、ウシュアイアからのボートです。私は今回はその3つ目の方法で向かいました。


ウシュアイアはアルゼンチン、プエルト・ウィリアムスはチリ、ボートはビーグル水道を越える国際航路です。当然立派な奥の船…ではなく、その手前のちっちゃいゴムボートでした。




ゴムボートはかなりの高速で、文字通り跳ねるようにビーグル水道を渡ります。



15分ほどで対岸のプエルト・ナバリノに到着。




ここで税関があります。国際航路の玄関、という言葉のイメージとは対極の、犬がのんびり佇む、のどかなところでした。



プエルト・ナバリノからは、ミニバンに乗ってプエルト・ウィリアムスへ移動です。ダートの道を一時間半ほど走ります。


プエルト・ウィリアムスの事務所で入国審査をして手続きは完了です。


帰りは逆ルート。私が使ったUshuaia boating社の他に、Fernandez campbell社も船を出していて、そちらはこちらの立派なボートでした。
料金は、Ushuaia boating社ので、片道550アルゼンチン・ペソ、往復1000アルゼンチン・ペソでした。他に港湾税(確か30ペソ)がかかるのですが、それは割引してもらえました。ウシュアイア9時半頃出発、プエルト・ウィリアムス9時頃出発、約2時間半です。


Ushuaia boatingの事務所。となりにFernandez campbell社の事務所もあります。


プエルト・ウィリアムスの旅行会社。こちらでもボートをアレンジできるようです。確認はしていませんが、プンタ・アレーナスからフェリーで来て、ウシュアイアに渡るということも出来そうです。


ところで、ナバリノ島は、カポ・デ・オルノスという一つの行政区域で、プエルト・ウィリアムスがその中心という点で、ここが世界最南端の町であることは間違いないのですが、町域の中に、プエルト・トロという人口70人ほどの集落があり、そこはプエルト・ウィリアムス中心部より南に位置するようです。つまり、世界最南端の人の定住地は、厳密にはプエルト・トロの集落になるようです。もっとも、プエルト・ウィリアムスからナバリノとは逆方向に更に35km。公共交通機関はなく、タクシーチャーターで行くしかないようです。

いつもはあまり情報板めいたことは載せないのですが、プエルト・ウィリアムスに関しては、最南端の町にもかかわらず、ネット上に情報が殆んど見つからなかったので、少し詳しめに載せてみました。

さて、これでバンクーバーより続けてきた南に向かう旅路もおしまいです。
ここからは、進路を反転し、北に向かいます。次は、とりあえずのところサンパウロあたりを目指して移動していこうと思います。

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