Apr.29-May.1.2013 大陸横断鉄道"Southwest Chief" Transcontinental Railroad



シカゴからロサンゼルス、2265マイルを二泊三日、約43時間かけて結ぶ、大陸横断鉄道"Southwest Chief"。大平原、ロッキー山脈、砂漠、そして太平洋、北米大陸を横断する鉄道の旅の始まりです。





始発のシカゴ・ユニオン駅は大陸横断鉄道の始発駅に相応しい、風格漂う駅です。



全二階建ての、アムトラック長距離客車Superliner(左手)。


展望ラウンジカー。24時間開放なので、殆んどの時間をここで過ごしました。電源もあるのでパソコンも使えます。下の階にはカフェがあります。



食堂車。寝台車に乗ると全食込み。私が乗った座席車の場合、別払いでの利用です。



出発して程なく、シカゴの町を離れれば、そこはもう大平原。


シカゴを出発して三時間半、ミシシッピ川を越えます。アメリカの真ん中を縦断する大河ミシシッピ。この川を渡ると、そこは開拓の地、中西部。


アムトラックは、貨物鉄道BNSFの線路を間借りしての運行です。



夜10時過ぎ、カンサスシティに到着。中核駅だけに、立派な駅舎が建ちます。



わざわざ拳銃禁止と書くところが、アメリカの銃社会たる所。



夜が明けると、コロラド州。景色はひたすらに大平原。




大平原にポツリとある、小さな開拓の町。


ボンネット型スクールバスが、アメリカ的です。


僅かな起伏を利用して造られたダム。


乾燥した平原の水瓶。


広大な土地で飼育されるアメリカン・ビーフ。


ラ・フンタ駅で10分ほど停車。地名がスペイン語圏になります。かつてスペイン領であった歴史の名残です。






やがて遠くに見えてくるロッキー山脈。壮大なアメリカ大陸の分水嶺。



ロッキーの縁の、州境の峠を超えて、ニューメキシコ州へ。


ラトン駅で10分ほど停車。いかにも西部開拓の町という雰囲気。



カウボーイハットを被ったガンマンが歩いていそうな、そんな街並みです。






やがてロッキーの山中に。


山脈を越えると、インディアン保留地を横切ります。




ニューメキシコ州の最大の町、アルバカーキで長時間停車。散策に出てみます。


開拓の道、旧ルート66がメインストリート。





西部劇に出て来そうな帽子を売るお店。




インデイアンの工芸品を売るお店。ニューメキシコは、特にインディアンの多い土地です。


インデイアンと言えば、ターコイズ。



一時間弱の停車時間を経て、列車は西へ向けて出発します。


列車は旧ルート66に沿い、インディアン保留地を駆け抜けます。


塩分の強い荒れ地。肥沃な土地を追いやられたインディアンは、このような不毛の大地に閉じ込められました。



不毛の大地ではありますが、遠目に見る保留地は、中南米のスラムに比べれば、はるかに綺麗に見えます。これは、政府から補助金が出ているからでしょう。しかし、この補助金漬けの生活が、インディアンの勤労意欲を喪失させ、インディアン社会の自立を妨げているという側面もあります。もっとも、補助金なしには生計の立てようのない、不毛の大地に押し込めた事自体が、自立を不可能にしている根源であり、構造上の問題であるので、事態は難しいものです。




インディアン保留地の中心の町、ギャラップ。



アリゾナ州に入る頃には日も暮れます。グランドキャニオンへのバスの接続駅、フラッグスタッフ。


夜が明けると、もうカリフォルニア州。ロサンゼルスはもうすぐです。


ほぼ定刻の午前八時半頃、終着、ロサンゼルス・ユニオン駅に到着です。41時間というとかなり長いように思えますが、夜行二泊を挟むので、意外に早かったなという印象です。




2月にサンディエゴ行きの列車に乗って以来、5ヶ月弱ぶりにやってきた、ロサンゼルス・ユニオン駅。見覚えのある駅だけに、戻ってきたという思いが強いです。そして、残るは空港に行って成田行きの飛行機に乗るのみ。いよいよ旅もおしまいです。