赤岩渡船


かつて橋が簡単には架けられなかった時代、渡し船が川を渡る重要な手段でした。しかし、時代は流れ、大きな川にも簡単に橋が架けられるようになり、更に自動車が交通の主役となり、殆どの渡し船は姿を消しました。そんな中、利根川には、三つの渡し船がその最後の名残として、人々の足となっています。


赤岩渡船は、群馬県千代田町と対岸の埼玉県熊谷市(旧妻沼町)を結ぶ渡し船。遅くとも戦国時代には運行していたことが文献に残る、400年以上の長い歴史を持つ渡し船です。現在も、日中は毎日運行しており、県道扱いなため、無料で乗ることができます。


埼玉県側から渡りたい場合は、黄色い旗を挙げます。対岸にいる船頭が、旗が揚がっているのを見て確認して、迎えに来てくれます。デジタル時代の現代に、アナログな通信方法が歴史を感じさせます。


思いの外しっかりと整備された岸壁に横付けされた船に乗り込みます。自転車も積み込むことができます。


青く広がる空に、赤城山の姿が 美しい、秋晴れの利根川を渡ります。


開放的な船で、水面を滑るように対岸へ。


対岸の群馬県側には、5分ほどで到着しました。


着くとすぐに、乗客を乗せて、船は埼玉県側に渡っていきました。


群馬県側から渡る場合には、こちらの小屋にいる船頭に声をかけて渡してもらいます。


歴史ある渡船も、車社会となった今では殆どの人が4km先の橋を車で渡るため、純粋な渡しとしての利用客は少ないようです。去年の3月には千葉県小見川の富田渡船が85年の歴史に幕を閉じていますし、この渡船もいつまで続くかはわかりませんが、利根川の歴史ある名物として、末永く運行してもらいたいなと思います。

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